関連ワード:赤字、不渡り、支払手形決済
目次
- 黒字倒産とは?
- 赤字なのに倒産しない?
- 黒字倒産を防ぐには?
- 資金繰りを徹底するためには
- 資金繰りを簡単に行う方法
黒字倒産とは?
黒字倒産とは、会社の業績や帳簿上は黒字であるのにもかかわらず、資金が足りずに倒産してしまうことを指します。原因としては、売掛金の回収や管理が上手くいかなかったことや、在庫の管理が不十分であることが多いです。
帳簿上の利益(万円) | 実際の現金(万円) | ||
売上高 | 100 | 収入 | 0 |
諸費用 | 70 | 支出 | 70 |
利益 | 30 | 現金 | △30 |
上の表はとある企業の単月の財務情報です。帳簿上の利益を見るとわかるように、この月では30万円の利益を上げていますが、実際には売掛金の回収が住んでいないので、単月の収支だけでみるとマイナスとなっています。
帳簿上では、売掛金は売上、在庫は資産としてどちらもプラスの存在なのですが、どちらも会社内に現金として存在しているわけではありません。特に売掛金は回収をしなければ、現金収入が入らないです。その回収が上手くいかなかったり、管理が杜撰な状態だと、いざ買掛金や固定費などの支払いが来た時に現金が足りず支払不能を起こし、結果として倒産する事態となります。
赤字なのに倒産しない?
赤字なのに倒産しない理由として、赤字にも様々な種類があるからです。
例).
①営業損益が赤字の場合
②経常損益が赤字の場合
③当期純利益が赤字の場合
など、様々な状況があります。
⇒①~③の3つ全てが赤字の企業は、倒産する可能性が高い場合が多いです。
その一方で、その年に何か突発的な損失(自然災害や火災等)が発生した場合、その年のみ赤字になってしまったという可能性もあるため、必ずしも倒産の可能性がある企業とは言えず、次期以降に再び黒字になる可能性もあります。
また会計上は赤字であっても資金繰りが安定していて、仕入支払いや、借入返済等が問題なく行えているようであれば倒産をするリスクは少ないです。
黒字倒産を防ぐには?
黒字倒産を防ぐ方法として、資金繰りの管理を徹底するという方法があります。多くの中小企業では、決算時の貸借対照表や損益計算書はあるのに、日々の資金繰り管理を出来ていない企業が多いです。しかし、資金繰り管理は一つの取引が業績に大きく影響を与える中小企業だからこそ、しっかりやらなければならないことと言えます。そして資金繰り管理が上手くいっていると、いざ資金が必要な時に困ることが少ないので、日頃から資金繰り管理を徹底することが黒字倒産を防ぐ一つの方法です。
資金繰りを徹底するためには
資金繰りを徹底する方法として2点挙げ られます。
①資金繰り表の作成
②アプリの利用
先程も述べましたが、黒字倒産を防ぐためには資金繰りが重要である為、上記2点の方法を積極的に利用していきましょう。また、アプリの利用に当たり、是非エメラダ・キャッシュマネージャーをご活用ください。
参考:法人版の家計簿アプリはある?
個人向けによく利用されている家計簿ツールですが、法人向けの家計簿ツールがあるのはご存知ですか?
取引金融機関が複数あると、社内の口座管理や資金管理に多くの手間がかかると思います。そんなときは複数金融機関の口座をまとめることで、口座管理や資金繰り管理が効率化できる法人版の家計簿ツールがおすすめです。以下のリンクから法人用の家計簿アプリについて確認しましょう。
エメラダ・キャッシュマネージャーは資金繰り管理に活用できます
エメラダ・キャッシュマネージャーは、お客様の各金融機関の口座をリアルタイムに連携しているため、自社の資金繰り管理を表を作成し、簡単に行えます。また、各口座の借入金状況から返済シミュレーションも行うことができ、いつ頃にどれくらい資金が必要かが一目で確認できます。
資金繰り管理にお困りの方はエメラダ・キャッシュマネージャーをご活用ください。