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日繰り表と月次資金繰り表はどう違うのか。
ほとんどの企業では、日々の活動の中で多くの入出金が行われます。そのため、資金繰りを月ごとに管理していると、月中の資金不足に対応できない可能性があります。特に中小企業では、日々の資金の流れを正確に把握できていないと、いざ資金が必要な時や支払日に資金が足りず、支払うことができない事態が起こる危険性がより高いです。そのような事態を未然に防ぐため、月次資金繰り表に加えて日時資金繰り表を作成して日々の資金の流れを管理することが大切です。
ではこの2つにはどのような違いが存在するのでしょうか。
①日次資金繰り表
買掛金や手形などの負債、諸経費の支払いや売掛金等、企業の入出金を毎日記録することで、現時点での細かい資金状況を把握できます。 また、短期間(数か月程度)での経営計画や事業計画を立てる際にも、日々の資金の流れを把握していれば、より会社の現在の状況に合った計画を立てることが可能です。
②月次資金繰り表
月ごとに資金の出入りを把握することで、中長期的(半年~1年間)な経営計画や事業を立てる際に、有効な材料の一つになります。 どちらが優れているというわけではなく、どちらとも作成することで、会社の経営判断の材料として大きく貢献します。
日次資金繰り表と月次資金繰り表のそれぞれのメリット・デメリットとは?
①日次資金繰り表
・メリット
日々の入出金を把握できるという点があります。日々の入出金を把握していれば、資金不足を防ぐことが出来たり、より効率よく資金を使って事業を行うことが可能です。
・デメリット
毎日記録が必要となるため、労力が多くかかります。特に中小企業にとっては、人件費は大きな費用の一つとなるため、重荷になりかねない作業になります。
②月次資金繰り表
・メリット
3か月~1年程度の月単位での長期的な資金繰り予測が立てるのに役立つ点があります。特に、企業の1年の経営方針や事業戦略を決める際には、日々の資金繰りより月次の資金繰りの方が情報量が適しています。
・デメリット
入出金の日ごとの詳細が分からないという点があります。もし、日々ごとの詳細な資金の流れを知りたい場合は、日次資金繰り表も作成することをお勧めします。
参考:法人版の家計簿アプリはある?
法人向けの家計簿ツールがあるのはご存知ですか?
取引金融機関が複数あると、社内の口座管理や資金管理に多くの手間がかかると思います。そんなときは複数金融機関の口座をまとめることで、口座管理や資金繰り管理が効率化できる法人版の家計簿ツールがおすすめです。
資金繰り表の作り方
資金繰り表は決まった作り方やフォーマットのようなものはありません。そのため、自社の帳簿や現金出納帳など、資金の流れが把握できる資料の情報から記録するだけでも、十分な資金繰り表になります。
また、日々の資金繰り表に関しては、自社の預金通帳だけでも、簡易的ですが資金繰り表を作成することも出来るので、まずはそのようなものから初めて見ることをお勧めします。
参考:エメラダキャッシュマネージャーの資金繰り表作成機能
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『エメラダ・キャッシュマネージャー』かんたん資金繰り表作成マニュアル
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