関連ワード:支払手形、受取手形
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意外と知らない当座預金口座とは
一般の人が個人用で使う口座が普通預金口座と呼ばれ、一方の当座預金口座は、簡単に言うと個人事業主や法人などの事業者向けの口座になります。当座預金口座の特徴として以下のようなものが挙げられらます。
・手形や小切手を用いて、決済することが可能
・残高が足りない時には自動で借り入れを行ってくれる(金融機関と当座借越の契約をした場合に限る)
・預けている全額が保護の対象(普通口座は元金1000万円+利息まで)
・利息はつかない(普通口座はつく)
などその他にも沢山ありますが代表的な特徴になります。
当座預金口座の2つのメリット
1.手形・小切手が使える
当座預金口座を作成する1つ目のメリットは、手形や小切手を決済に使用できるようになることです。 この2つは実際に現金を用意しなくても、手形や小切手という書類に金額を書いて相手側に渡すと、相手側は後でその金額を受け取ることが可能になります。この機能により、企業同士の多額な取引において、実際にお金を持っていく必要がないことから、安全性や手間を削減できるなどのメリットがあります。
2.元本が全額保証される
当座預金口座を作成する2つ目のメリットは、普通口座とは異なり、口座に預けている元本全額が保証されることです。金融機関が経営破綻したとき、元本が一部しか保証されないと保証されない分は損失となり、最悪の場合事業の継続に支障をきたす恐れがあります。しかし当座預金口座は、銀行破綻の際に預けている元本が保障されるため、預金が戻ってこず預けていた企業も破綻してしまうのを防ぐことが出来ます。すなわち当座預金口座とは、個人よりもお金の流れが多く、かつ額も大きい、企業取引の特徴に合った機能を持つ口座なのです。
手形と小切手の相違点
手形と小切手の根本的な仕組みは同じで、現金で払う代わりに小切手や手形という書類に払いたい金額を記載して、相手側に渡すとその金額を相手側は受け取ることができます。ただし、大きく違うのが受け取ることが出来るタイミングです。小切手は銀行へ持っていけばいつでも換金が可能に対して、手形は記載してある支払期日にならないと受け取り側は換金することはできません。また、どちらとも支払い期日までに発行した側が支払いすることが出来なかった場合、不渡りとなってしまい、企業の信頼を大きく損なうことに繋がります。つまり、手形や小切手を用いて取引や事業を行っている企業は、当座預金口座残高をしっかり管理する必要があります。
参考:法人版の家計簿アプリはある?
個人向けによく利用されている家計簿ツールですが、法人向けの家計簿ツールがあるのはご存知ですか?
取引金融機関が複数あると、社内の口座管理や資金管理に多くの手間がかかると思います。そんなときは複数金融機関の口座をまとめることで、口座管理や資金繰り管理が効率化できる法人版の家計簿ツールがおすすめです。以下のリンクから法人用の家計簿アプリについて確認しましょう。
エメラダ・キャッシュマネージャーなら当座預金口座管理も簡単に出来ます
エメラダ・キャッシュマネージャーは、お客様所有の各金融機関の口座を連携しているため、リアルタイムで口座の残高状況の把握が可能です。また、借入金の返済状況の推移や借入余力シミュレーションなどの分析を確認でき、資金繰りを管理し不渡りを防止することにも役立ちます。
当座預金口座の管理にはエメラダ・キャッシュマネージャーをご活用ください。